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院長コラム『Dr.原口のご存じですか?』

ケガをした時の初期治療 ~傷あとをきれいにするために必要なこと~

 “キズ”には様々な種類があります。すりむいてできたキズ「擦過傷」、包丁などで切ったキズ「切創」、交通事故などでぶつけてできたキズ「打撲傷・割創」、犬や猫にかまれたキズ「咬創」などがあります。原因は様々ありますが、深さや大きさもまちまちです。
 キズの種類や大きさによらず、ケガをすると必ず傷あとが残ってしまいます。傷あとを少しでも目立たないものにするためには、適切な初期治療を行うことが重要です。

代表的なケガの初期治療

すりむき傷(擦過傷)
 キズの中に砂やごみがある場合は、きれいに洗い流して取り除きます。砂やごみなどの異物は感染の原因となったり、「外傷性刺青」とよばれる目立つ傷あとの原因になります。軽く洗い流しただけでは異物が取れない時や、痛みが強い時は病院で処置を行う必要があります。異物を取り除いた後、傷が浅い場合は、治癒するまで軟膏や創傷被覆材を使用して適度な湿潤環境を維持する保存的治療を行います。

切り傷(切創)
 出血が多い場合は、病院に到着するまでキズを圧迫して出血を抑えましょう。指のケガで指の付け根を輪ゴムでしばってしまうと指先への血行がなくなり、指の感覚異常や、指全体が壊死に陥ることがありますので、圧迫にとどめておいてください。多量に出血しているように見えても、10分程度圧迫すると出血量がかなり減りますので、慌てないことが大事です。病院では麻酔をして傷をきれいに洗浄し、キズの深さや出血している場所を確認します。キズが深い場合は縫合処置を行い、浅い場合は保存的治療を行います。

犬や猫などにかまれたキズ(動物咬創)
 犬や猫などの動物にかまれたキズはきれいではありません(汚染創とよびます)ので、まず創部を洗ってきれいにして、化膿しないことを確かめてから、後日縫合処置や傷あとの治療を行うことがあります。傷が深い場合や出血が多い場合は、汚染されている可能性がある部分を切除して縫合処置を行うことがあります。動物にかまれたキズは、時間がたってから化膿したり、発熱を起こすことがあり、軽症に見えても合併症を引き起こすことがありますので、病院で処置を受けることが望ましいでしょう。

交通事故のキズ
 交通事故でのケガは多発することが多く、特にフロントガラスでのケガはガラス片が傷の中に埋もれることがあるため、注意が必要です。キズの中の異物を取り除いて縫合処置を行いますが、取り除けなかったガラス片が後になって出てきたり、痛みの原因になることがあります。凹凸など目立つ傷あとになった場合は、目立つ部分から複数回に分けて傷あとをきれいに修正する手術を行うこともあります。

やけど(熱傷)
 やけどは初期治療が非常に重要です。水道水でかまいませんので、流水で15分以上しっかり冷やすことが大事です。ひりひりして、赤みがある水ぶくれができた場合は、やけどは浅く、10日程度の保存的治療で治癒します。痛みが鈍く、赤みが少なく白っぽい水ぶくれの場合はやけどが深く、治療期間が長くなったり、手術が必要になることがあります。

傷あとを目立たないものにするためにはケガが治った後のアフターケアも重要です
 ケガが治ってから、傷あとが完全に落ち着くまでには1、2年の時間が必要です。特にケガから2、3カ月は傷あとが赤く、硬くなり目立つ時期になります。この時期にテーピングなどで傷あとを安静にできるかどうかで、最終的な傷あとの幅や色の様子が変わります。
 初期治療とアフターケアをしっかり行っても、目立つ傷あとが残ってしまうことがあります。その場合でも傷あとを目立たないものにすることができるようになってきています。
 ケガをしないことが一番ですが、ケガをして傷あとが心配な時は、気軽に形成外科専門医にご相談ください。

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